吉良さんは自作曲について、たびたび「グッバイアース進行」と説明することがあります。
今回は「グッバイアース進行」とは何か?
他のどんな曲に使われているのか調べてみましょう。
※「進行」とは正しくは「コード進行」のこと。
曲の中で使われているコードがどのような順番で使われているかを表す言葉です。
1. キーを探してみよう。
まず、グッバイアースの曲中に使われるコードからキーを探してみましょう。
曲の雰囲気はマイナーっぽいのでマイナーと仮定します。
マイナーキーのダイアトニック・コードは3度、6度、7度がメジャーになるので
メジャーコードを探します。
※ダイアトニック・コードについてはこちらのサイトを参考にしてみてくださいね。
ダイアトニック・コードとは - 8monji-guitar.com
B♭とCがメジャーコードですね。
この2つは隣り合う関係になるので6度、7度であると考えられるので、
導き出されるキーはDmということになります。
2. 度数で見てみよう。
Dmのダイアトニック・コードは
Ⅰm=Dm,
Ⅱm-5=Em-5,
♭Ⅲ=F,
Ⅳm=Gm,
Ⅴm=Am,
♭Ⅵ=B♭,
♭Ⅶ=C,
となります。
これをコード進行に当てはめると…。
イントロとAメロは、
1→5→6→7
Bメロは、
6→5→6→5→4→6→7
となります。
3.同じ進行の曲を探してみよう。
「 にじ・そら・ほし・せかい」はNHKの「おかあさんといっしょ」で使用された曲です。
ディレクターから「コテコテのZABADAKで」と依頼されたこの曲はいわゆる
「グッバイアース進行」であると思われます。
(持ってる人は公式から発売されている楽譜集「Zabadak21」を見てみましょう。)
この曲のキーはCmです。
Cmのダイアトニック・コードは
Ⅰm=Cm,
Ⅱm-5=Dm-5、
bⅢ=E♭、
Ⅳm=Fm、
Ⅴm=Gm、
♭Ⅵ=A♭、
♭Ⅶ=B♭、
になります。
これをコード進行に当てはめると…、
イントロとサビは
4→5→1→7→4→5→1
Aメロは
1→5→6→7
Bメロは
4→5→6→7→3→4→5
となります。
「グッバイアース」と同じコード進行なのはAメロだけですね。
てっきり曲全体で同じ流れなのか?と思っていましたがそうしたらもっと同じ雰囲気の曲になってそうです。
4. 「1→5→6→7」が「グッバイアース進行」である。
というわけで実際に調べたのが1曲だけでしたが、
1→5→6→7というコード進行が出てきたら
「お、出たな」と思ってみてくだいね。